日本高専学会 第23回シンポジウム

テーマ

高専教育とSDGs

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概要

国連において、SDGsは17の目標と169のターゲットを掲げ、世界から貧困をなくし、持続可能な社会・経済・環境を作るべく2015年に採択された(2030年まで)。日本でも2020年10月26日に菅首相が『2050年に国内の温室効果ガス排出を実質ゼロにする』と宣言し、政府、地方自治体、企業などが様々な形でSDGsへの取り組みを行っており、投資や未来都市の選定などが行われている。教育においても、文部科学省はESD(持続可能な開発のための教育)の普及を進め「持続可能な社会の創り手の育成」が新学習指導要領や第3期教育振興基本計画に記載されている。今後SDGsの各教育機関での取り組みが重要となるが、高専教育においては、これまでのところ十分に関心が高いとは言えない。だがSDGsの目標やターゲットには、質の高い教育の保証やイノベーションの達成など高専教育と関わるものが多く、企業がSDGsの影響を受けることが確実な状況のもとで、産業界の強い要望に応え、実践的技術者を養成する高等教育機関として創設された高専への影響も大きくなることが予想される。さらに地域社会への貢献や環境問題の改善、資源の保全など、高専の教育・研究においてSDGsを積極的に推進することによって貢献できるであろうものは多い。
 本シンポジウムでは、SDGsについて改めて確認した上で、SDGsに関する先進的な事例の紹介を行い、今後高専教育においてSDGsに対しどのように取り組んでいくかべきについて、参加した高専教員に考察する機会を提供する。

プログラム

14:00〜14:05 主催者挨拶(山下哲新会長)
14:05~14:35 講演1 (SDGsの基礎)
「なぜSDGsが必要?地球の今と私たちに求められていること」
松尾沙織 氏(ACT SDGs管理人/SDGs 研修コーディネート/ライター/ファシリテーター)
14:35~15:05 講演2 (行政機関におけるSDGsの取組事例)
「SDGs未来都市うべの取り組み」
三戸敏彰 氏(宇部市商工水産部 理事)
15:05~15:10 休憩
15:10~15:40 講演3 (大学におけるSDGsの取組事例)
「魚庭(なにわ)の海再生プロジェクトー大阪府阪南市における取り組みー」
黒田桂菜 氏(大阪府立大学大学院 人間社会システム科学研究科 現代システム科学専攻 海洋環境学研究室 准教授)
15:40~16:10 講演4 (高専におけるSDGsの取組事例)
「SDGs×分野横断的能力育成-専門教育とのスパイラルアップ-」
川畑成之 氏(阿南工業高等専門学校 創造技術工学科 機械コース 准教授)
16:10~16:15 休憩
16:15~16:55 質疑応答
16:55~17:00 主催者挨拶