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●理事会

2002年度第2回理事会議事録


日時 2003年2月2日(日)9:00〜15:00
場所 神戸研究学園都市ユニティ 特別会議室
出席者 深川,大成,久松,氷室,赤対,山下,町田,新谷,川崎,堀江,梅津,萩原,北野(以上13名)【敬称略・順不同】
記録 北野、町田

  1. 第9回総会について
    別紙1について開催校の松江高専堀江先生から説明があり,宿舎などの確認を行った.8月2日(土)午後は部屋を取らず移動日とする.シングルとツインを全部キープする.和室はとらない.論文集を2000円で販売する.懇親会は30名程度で予約してもらう.前文は深川会長が担当する.特別講演は,米子OBの山中さん(建築家集団のオープンシステムで結集)にお願いし(質疑込み1時間),大成先生から交渉する.各セッションの基調講演は20〜30分とし,次の方が責任をもって担当する(JABEE関係:井上・氷室,独法化関係:赤対・山下).
    講演の募集は電子メールとHPで行う(電子メールは簡単に「詳細はHP」をご覧くださいという形で流す).
  2. 評議員の選出
    別紙4のとおり.新規会員校が増えたので,1名校からも評議員を選びたい.1名校を入れると,現在43校ある.
  3. 奨励賞
    募集はメールで連絡し(事務局),詳細はHPに掲載する(久保先生).
  4. 第5回シンポジウムは総会の前であることを考慮して延期することになった.
  5. 次回役員会の日程
    次回役員会は5月10日(土)10:00〜16:00に,神戸で行う.
  6. 次期役員体制
    新会長:大成,事務局長:山下.
    以下,次期会長の見解.学会誌の発行を正常化する.大幅な会員増を目指す(100〜200名).学会の財政状況を正常化する(寄付100万→0へ).いろいろなものをリードできる日本高専学会へ.影響力を大きくするために情報の先取り,理論化.技術教育研究所の活動を,学会誌で随時発表する.
    理事会・・・最低ぎりぎりのところまで人を減らす(10名程度?).内容を充実させる.理事も編集委員に加わる(役員・編集委員会の一体化).
    顧問・・・役員(理事)としての位置づけはしない.ただし,理事会(役員会)の案内は出してほしい.出れる方だけ(手弁当で)出席.
  7. 学会誌について(編集委員長より)
    学会誌投稿規定の改正案が提示され,賛成多数で可決された.なお,主な改正点は,以下の3点である.
    1. 著者がカラーでの印刷を希望する場合,白黒印刷との差額分については,原則著者負担とすること.
    2. 別刷の料金を改訂し,カラー印刷の場合を新設した.
    3. 査読論文に関して,修正原稿の締切を明記した.具体的には,修正意見書に対し「修正箇所を明記の上,返送」の一文を入れることになった.
    なお,別刷の単位を最低50部から引き下げてはどうかとの意見があった.これについては,編集委員会に持ちかえって再度話しあうことになった.
    また各高専の専攻科長から,専攻科の試験に関する情報を集めて特集にしてはどうかという意見があった.
  8. 国専協会長との会談
    2/6以降に独立行政法人化問題に絞って会談を行いたい.
    大学評価・学位授与機構関係者とも会談を行った方がよい.
    大学評価・学位授与機構も国立高専とともに独立行政法人化されるので,今後状況が変化していく可能性がある.高専自身の評価は,今後文部科学省内でという話も出ている.
    高専全体として,JABEE認定を受けた後には,自ら学位を授与できるように,制度変更を行うことを要望してゆくべきであろう.
    大学評価・学位授与機構は,自らの存続理由を守るためからも,学位の授与権を個々の高専・短大に委譲することには抵抗するだろう.
    JABEEの申請・認定と学位を個々の高専が授与できるようになることは,本来,別の問題であり,混同するべきではない.また学位の授与権をめぐっては,高専内部に従来から存在する大学化願望がリンクしている部分がある.高専の将来像全体の文脈の中で検討するべき課題だと思われる.
    大学評価・学位授与機構が,毎年,学位申請者である専攻科の学生に問う問題の中には,「修了研究の中で,苦労したことは何か.」であるとか,学位申請の内容とは直接に関連しない計算問題を解かせるなどの「学力テスト」的問題がある.このような主観的な感想を聞く問題や,逆に単なる客観テストによって学位授与を判断しようとする,現行の学位認定のシステムはその基準が不鮮明かつ不適切であり,多くの問題を含んでいる.大学評価・学位授与機構自身が自己点検・改善すべき課題であろう.
    大学評価・学位授与機構にとっても,今後は全国の高専の専攻科学生に学位を授与するための作業や高専という学校を外部評価するという作業が,重荷となってゆくのではないだろうか.高専サイドでも全国の専攻科長の意見を集約するなどの動きが必要になってくるであろう.
  9. 国立高専の独立行政法人化に関する情報・・・機構本部と各高専(青年の家方式).
    大学とは法的位置づけが全く違う.完全に大学から切り離された法人化になりそうだ.高専法案の設置者については,記述がない.国が設置者ということを文科省がゆずらない.2月5日(水)の国専協総会に中期目標(案)が出てくるようだ.2/10に大学学長緊急会議は開かれるようだ.人事院が,この1月下旬に各高専をまわったという情報がある.高専は通則法の枠内.中期目標は文科省が作る.それを受けて,中期計画を作る.11月までは,国専協は大学と同じ方法を考えていた.1月15日付けに文科省担当課長が配転したとの情報がある.
  10. 第4回(緊急)シンポジウムの総括→全理事から意見集約を行う(梅津先生担当).
    時期的にはぎりぎりの開催であった.出席者の反応を知りたい.独法化の本当のところは,誰もよくわからない.もう少し,今までの経緯をふまえ,姿勢を大切にすべき.右往左往して,あまりに自信がなさ過ぎる.独自色を失う方向へ流れるのを危惧する.1高専1法人と高専の多様な発展はリンクしている.理事長の見識にかかるだろう.各校長と対立するか否か.専門性ひとつとっても,低年齢化と専門選択は尚早という批判の二つの流れがある.普通教育としての技術教育と専門教育としての技術教育の定義があいまい.もうひとつの問題は,教育と研究の分離だろう.研究費は自己調達.応募などで獲得することになるだろう.教育の方はJABEEで規定される.競争させて,各高専の消耗を図るだろう.事務・行政サイドからの発想に対抗する,教育・研究の側の論理が必要.「市場の商品」として,学校・教員・学生が評価される.マスコミ・世論の側には,民間の論理という一定の支持がある.国立病院の統廃合と高専の統廃合とは,地域の問題で,共通点がある.行政改革は経費の節減が目的.統廃合にゆきつくだろう.独法化は行政改革という意識と覚悟が必要.最終的には民営化を想定した動きだと思う.私学の高校の「改革」など,なりふり構わぬ姿勢を見て,高専側も考えるべき.5月に骨子が提出される.どこかで高専間連携をしなければならない.地区にこだわるな.全国にして,NPO化.目指すはアジア.
  11. 第10回記念総会(平成16年度夏)について
    第10回総会→記念総会で終わるのか?それとも記者会見を開くような事業にするのか?
  12. 技術者教育研究所について
    テーマ・・高専の卒業生をクローズアップする.国際比較.JABEE.腰をすえてやる.
    いくつかの企業で企業内学校(そのきっかけと問題点を探る).企業と卒業生の調査が必要.企業側も従来とは少し変わってきているようだ.
  13. 10箇条のリーフレット
    事務局配布の概要が説明された.
  14. 高専改革プロジェクト
    原案をまとめる.意見集約は梅津先生へ,理事へ回す.
  15. テクノサミット
    鈴鹿の第1回テクノサミットを受けて,国専協主催で,新たに第1回テクノフォーラムが釧路で開催される.2泊3日に要望した.公立・私立参加問題.本来の出発点とは異なる動き.国専協がかかわるとよくあるパターン.テクノサミットは一歩前進二歩後退.本来は地域との連携が主眼であったはず.鈴鹿は一定の成果があったのでは.本来の目的のためには,またパワーが必要.地域・地区で別の,仕組みをつくってゆく方向があるだろう.1回目の成功に満足するのはどうか.鈴鹿のサミットは,事務局・国専協とうまく調整できたと言えるだろう.日本高専学会が,「外」と最初に接触した場面だろう.釧路で,どのような形を取るべきか.実行委員会に,日本高専学会は影響力を行使できない.仕組みはすでにできあがっているから,いかにコミットするか,ねばり強い対応が必要.近畿地区や関東地区では,国公私立のすべてが入っているので問題はない.地域連携において公私立を国立と区別することに国専協の姿勢が反映されている.中央と関係のない,高専連携が必要.中国地区では,すでに地域協力会議を中国地区に限定するべきではないという意見も出ているので,このような意見を持ち込めばどうか.第1回では,会場の都合で,企業は参加しなかった.実行委員にイニシアティブがなかった.今後,テクノフォーラムに参加して,いろいろ意見を述べることが大事.他団体の会合に,いかに関わるかの問題になりつつある.
  16. 会員動向
    リーフレット配布で減少に歯止めがかかった.総数は変化なし.退職会員の扱いは? 継続の努力を各高専で.
  17. 会計報告 別紙
  18. 技術者教育研究所
    現状報告.卒業生問題などについて,既定の取り組みを進める.企業の教育の新しい動向.企業内教育の歴史的な意義の調査が必要なのか.企業外の技術者教育としての高専教育との絡みが必要.従来の自動車産業などは「技能」教育機関.JABEEで各高専の卒業生調査が行われるはずである.これは宝物になる.各高専の協力をお願いしたい.

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