会長に就任して
第 9 期会長に平成 23 年 8 月 27 日開催の総会で選任されました。よろしくお願い申し上げます。
第1期から8期までの日本高専学会会長は,理事会で審議し理事の中から適任者を選任して総会にあげ,
総会で承認されて決定するというプロセスによって選ばれてきました。第9期会長からは,会員の直接
選挙により会長以下理事を選ぶというプロセスに変更され,私は会員の直接選挙で選ばれた初代の会長
という重責を背負うことになりました。従来から言われていました「風通しのよい理事会」や
「オープンな会員の意見が通る学会」というものに少しでも近づけたいと思います。
さて,日本高専学会は1995年に設立され,日本学術会議から協力学術研究団体として
認定を受けるなどして,今年で17年目になります。設立以来本学会は,わが国の高専に
おける教育と研究および産学官連携・地域連携の充実を図り,高専の振興と発展に
寄与することを目指してきました。そして,本会は,創造教育,JABEE,独立行政法人化,
認証評価,高専の再編・整備,高専の高度化など,高専を取り巻くさまざまな課題に取り組み,
着実に活動を続けてきております。
まだまだ取り組みに対する力不足が否めませんが,今後の学会活動として第一に取り組まなければならないのは
「会員数の増大」です。設立以来,学会活動の中心的存在であった方々が定年を迎える年代になってきており,
毎年十数人の会員が高専を退職されるという時期を迎えています。各高専には若い教職員が多く採用されているのですが,
その多くの方々が本学会の存在すら知らないという現状を打破しないといけません。
会員数を増加させるためには,会員であるメリットを目に見える形で会員に提供しなければなりませんし,
「支部組織作り」や「学会と企業との交流による企業会員数増大」,「学会 HP 充実による情報発信機能の強化」,
「高専の社会的認知度の向上」などの課題に,一つ一つ真摯に取り組んで行きたいと考えています。
さいごに,本学会が高専関係諸機関との連携を密にし,知識・情報の交換に寄与することにより,
「高専の認知力向上」はもちろんですが,一人でも多くの人に「高専の素晴らしさ」を理解していただくように,
2年間の任期中,会員の皆様とともに具体的に行動していきたいと思います。
会員皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
Tetsuo, INOUE
鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科
〒510-0294 三重県鈴鹿市白子町
inouet@mse.suzuka-ct.ac.jp
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